Oracle Racをインストールした時のWindowsサービス
メモ:Windows ServerにOracleRacをインストールした時のWindowsサービスがよく分からなかったのでメモ。 Singleインスタンスの場合は、ListnerサービスとOracleサービスだけ意識すれば良いのに‥
環境
- Windows Server :2008R2
- Oracle Version:11.2.0.1 2Node Rac
- Oracle SID :ORA11G2
- instance_name:ora11gr21/ora11gr22
- Oracle Home:c:\app\administrator\product\11.2.0\dbhome_1\
Windows サービス
1NodeにあるWindowsサービスを確認します。
クラスタウエア
Oracle Object Service
- 実行ファイル:C:\app\11.2.0\grid\bin\OracleOBJService.exe
- 起動オプション:自動
- OS起動時に起動しているか:○
- 概要:Oracle Clusterwareプロセスの1つ。
OracleOHService
- 実行ファイル:C:\app\11.2.0\grid\bin\ohasd.exe serviceOracleOHService
- 起動オプション:自動
- OS起動時に起動しているか:○
- 概要:Oracle Clusterwareプロセスの1つ。すべてのOracle Clusterwareデーモンを起動する。
ASM(※1)
OracleASMService+ASM1
- 実行ファイル:c:\app\11.2.0\grid\bin\ORACLE.EXE +ASM1
- 起動オプション:手動
- OS起動時に起動しているか:○
- 概要:Oracle10gで追加されたサービス。OracleASMを使用する場合に限って作成されるサービス。ASMインスタンスを制御する。
Listner
OracleOraCrs11g_home1TNSListener(※1)
- 実行ファイル:C:\app\11.2.0\grid\BIN\TNSLSNR
- 起動オプション:手動
- OS起動時に起動しているか:○
- 概要:クライアントからのネットワーク接続を受け付ける際のリスナープロセス用のサービス。
OracleOraCrs11g_home1TNSListenerLISTENER_SCAN1(※2)
- 実行ファイル:C:\app\11.2.0\grid\BIN\TNSLSNR
- 起動オプション:手動
- OS起動時に起動しているか:○(いずれかのNodeで起動する)
- 概要:SCAN VIPからの接続を受け付ける際のリスナープロセス用サービス。
OracleOraCrs11g_home1TNSListenerLISTENER_SCAN2(※2)
- 実行ファイル:C:\app\11.2.0\grid\BIN\TNSLSNR
- 起動オプション:手動
- OS起動時に起動しているか:○(いずれかのNodeで起動する)
- 概要:SCAN VIPからの接続を受け付ける際のリスナープロセス用サービス。
OracleOraCrs11g_home1TNSListenerLISTENER_SCAN3(※2)
- 実行ファイル:C:\app\11.2.0\grid\BIN\TNSLSNR
- 起動オプション:手動
- OS起動時に起動しているか:○(いずれかのNodeで起動する)
- 概要:SCAN VIPからの接続を受け付ける際のリスナープロセス用サービス。
DB(※2)
OracleServiceORA11GR21
- 実行ファイル:c:\app\administrator\product\11.2.0\dbhome_1\bin\ORACLE.EXE ORA11GR21
- 起動オプション:手動
- OS起動時に起動しているか:○
- 概要:Oracle本体のサービス。
その他
OracleDBConsoleORA11GR2
- 実行ファイル:C:\app\Administrator\product\11.2.0\dbhome_1\bin\nmesrvc.exe
- 起動オプション:自動
- OS起動時に起動しているか:○
- 概要:OracleEnterpriseManger(OEM)を使用する場合、起動必須。
OracleMTSRecoveryService
- 実行ファイル:C:\app\Administrator\product\11.2.0\dbhome_1\bin\omtsreco.exe "OracleMTSRecoveryService"
- 起動オプション:自動
- OS起動時に起動しているか:○
- 概要:Microsoft Transaction Server(MTS=Microsoft社のトランザクションサーバ)を使用する場合のみ使用する。
OracleRemExecService
- 実行ファイル:"C:\Users\ADMINI~1\AppData\Local\Temp\2\ oraremservice\RemoteExecService.exe"
- 起動オプション:無効
- OS起動時に起動しているか:○(OS起動時に作成されて起動する)
- 概要:10.1 以降の Windows プラットフォームにおいて、RACのインストールや PSR 適用時のファイル転送等で使用される。 サービスの停止や OS再起動等で、サービス一覧からは削除され、OS起動時に作成されて、起動する。
OracleJobSchedulerORA11GR21
- 実行ファイル:c:\app\administrator\product\11.2.0\dbhome_1\Bin\extjob.exe ORA11GR21
- 起動オプション:無効
- OS起動時に起動しているか:✖
- 概要:Oracle10gR2で追加されたサービス。Windows上にインストールされたOracle以外のプログラムを、 Oracleからスケジュール実行する場合、当サービスを起動しておく必要がある。
OracleOraDb11g_home1ClrAgent
- 実行ファイル:C:\app\Administrator\product\11.2.0\dbhome_1\bin\OraClrAgnt.exe agent_sid=CLRExtProc max_dispatchers=2 tcp_dispatchers=0 max_task_threads=6 max_sessions=25 ENVS="EXTPROC_DLLS=ONLY: C:\app\Administrator\product\11.2.0\dbhome_1\bin\oraclr11.dll"
- 起動オプション:手動
- OS起動時に起動しているか:✖
- 概要:Oracle10gR2で追加されたサービス。Oracle DataBase Extension for .Net(ODE.net)と呼ばれる機能を使い、 .Netで記述したプログラムをOracle内で実行する。
OracleVssWriterORA11GR21
- 実行ファイル:c:\app\administrator\product\11.2.0\dbhome_1\bin\OraVSSW.exe ORA11GR21
- 起動オプション:手動
- OS起動時に起動しているか:✖
- 概要:Oracle11gで追加されたサービス。Oracleと他のVSSコンポーネント間のコーディネータとして機能する。
(※1)OS起動時にgrid Infrastructureは自動起動により、ASMも自動起動します。 (※2)クラスタリソース(db、vip、scan)の自動起動設定は、デフォルト AUTO_START=restore(サーバー停止時と同じ状態に戻す)の設定が適用されます。 「crsctl status resource -p」で設定内容が確認できます。
参考: docs.oracle.com